『夢売るふたり』の感想です
不器用ながらも二人で誠実に生きてきた夫婦が、いきなり結婚詐欺に手を染めてしまうことに対して、はじめは違和感がありました。
しかし、松たか子氏演じる妻の、重量挙げの選手の女性に対する態度を見て、あの妻は元々そういう部分を持っていた女性なのだと思いました。
そんなちょっと見えにくい女のイヤな部分を描けているのは、女性監督ならではだと思います。
そして、それをしっかり表現している松たか子氏の演技はやっぱりすごいです。
ヘア見せシーンがある事なども話題だった様ですが、女優さんって脱いだとかそういうシーンで女優魂?が評価されがちだったりしますが(もちろん、それはそれで大変なことだとは思いますが)、この作品では女性が隠しておきたい様な微妙な部分をしっかり表現していることがすごいと思います。
=西川美和監督=2012=日本映画=
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